なぜかわからない、のこと。

きょうのランチは、誘われてカリー。自宅から走った走った笑

ジョンが、もしかしたら特性を持ってるのでは…と思ったのは、ひとりで公園に行かせるようになったときだ。

いつも、男の子と喧嘩してくる。 だいたい馬鹿にされていて、ニコニコごまかしている。 鬼ごっこのルールがわかっておらず、イライラされる。その鬼ごっこは通ってた保育園ならではのもので、すでに年中さんの時点で同級生はルールがわかっていたが、ジョンは小学生になってなお、わかっていなかった。なので訝しがられていた。

たぶん、紙に書けばわかる。耳からの、聴覚からの情報じゃわからないのだ。

 ずっといっしょに育った、保育園のおともだちがしっかり説明してくれた。 

「ジョンくん、じゃんけんで負けて鬼になっただけで怒るんだもん。そしたら鬼ごっこがはじめられないじゃん。だから、ジョンくんが最初に鬼ではじめることにしたんだよ。そしたら絶対はじめられるでしょう。でもジョンくんは足が遅いから、ずっと鬼ってだけだよ」 

最終的に、ジョンが必ず鬼、というながれになってしまっていた。ジョンは傷ついていた。

 宝物だった妖怪メダルがすべて無くなった。落としたのか、盗まれたのかわからない。 

ある日迎えに行ったら、ひとりだけびしょ濡れで笑っていた。 

私は、ずっと働いて保育園に預けていた。

 保育園自体とても手厚かったので、ジョンは上手くやっていると思っていた。 小学生になり、私は在宅勤務になり、ジョンをしっかり見るようになった。子供達が遊ぶ様子をつぶさに見たのははじめてだった。ジョンは、あまり波風はたてない、多動や他害はないのだ。しかし、ゆっくりと社会に押しつぶされる様子がありありと見てとれた。あきらかに認知の様相が周囲と違い、フリーズしては自宅で荒れた。 悲しくて毎日泣いた、私が。

 今は、公園にひとりでは行かせない。 一緒に、週一くらいしか行かない。 

のんびりな学習塾にも通い始めたし、私とゲームセンターに行く日もある。金曜日はみんなでファミリーレストランの夜だ。彼の気分だけで暮らすのではなく、前日にきめたスケジュールどおり、しっかりタイマーをかけて短時間ずつ区切って、宿題も遊びも計画どおり過ごす。

 ふつうの人から見れば、きゅうくつかもしれない生活。 

それが彼の自信になっていくことを願う。毎日、思い描いた暮らしを変わらずつづけ、ちいさな成果をだす宝石に。リラックスであり、安心のもとにあっていってほしいと思う。

マイペースLIFE

物書き/ おばちゃんパート。凹凸兄弟&旦那あり。WEBのおうちはココです。

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