トーマスは今2歳なのだけれど、ジョンが同じ年ごろだったころを、折に触れ思い出す。
ちいさなジョンの、お気に入りの遊びがあった。
キューピーなどの、離乳食のびんの蓋。あれを縦に、くるっと回すのだ。クワンクワンと、蓋は立ったまま10回転くらいして倒れる。それを3個くらい、並行して回し続ける。
2歳くらいでそれやるって今考えても凄いと思うんだけど、なんと1時間も集中してやるのだ。
周囲はすごいと言ったけれど、わたしは心配だった。だから健診時に相談もしたけれど、一笑に付されて終わった気がする。
ジョンは目もあったし、あまり怖がったりしない子だった。言葉はそれなりに出ていて、積み木も積めた。ジョンの困り感は、そういう面にはないということなのだろう。
あれは離乳食が終わったばかりの2歳前だったはずだ。3歳ちかいトーマスに、蓋を回すような芸当はとてもできない。
けれど、トーマスの素朴な真っ当さに、わたしは感激したり驚愕したりしている毎日なのだ。
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