上記だけでは分かりにくいかと思うので、恥ずかしすぎる一例を。
最近はじめたウォーキングにおける、モチベーション推移についてグラフにしました。
このグラフは、「限界支払用意」の動きを示しています。
・ここでいう限界=1回行うごとに必要とされる、という意味です
・ここでいう支払い用意=私がかけてもいいと思う労力、モチベーションの度合いです
支払用意とは、「これを買うために支払ってもいっかな~」と人が考える”予算”です。限界支払用意は、何かを1回行うとき、「支払ってもいっかな~」と考える予算を指します。
※上記のグラフでは、おカネでなく労力ポイントとして縦軸で示しています。労力ポイントってまたざっくりしてますけど、要は時間・手間・めんどくささの克服…ウォーキングを実際行うために、支払わなければならない労力の総量だと思ってもらえれば。
***
大前提として、「限界支払用意は下がっていく」という法則が、ミクロ経済学ではあります。それは、どんな商品であれ起こる現象だと(おそらく統計的に)考えられます。グラフでわかるように、支払ってもいい額=かけてもいい労力=モチベーションは、日を追うごとにぐんぐん下がります。
簡単にいうと、ウォーキングに飽きてくるわけです。
ウォーキングをはじめたばかりのころは、「絶対やりとげる」という気概にあふれていますから、労力を払うことを厭いませんよね。早起きすることも、朝食づくりを前倒しすることも、日課だったワイドショーを見ないことも平気です。しかし繰り返すうちに、人は必ず飽きます。すると、支払ってもいい予算は目減りし始めます。
なぜ眠いのを我慢する労力を?
なぜ見たいテレビを我慢する労力を?飽きたウォーキングのために支払うの?
***
ここで考えたいのは、凹凸さん(私)と定型さんではグラフの傾きが全然違うということです。
凹凸さんは最初こそ「労力をいくらかけてもいい=モチベーションが天井知らず」な状況ですが、その後の落ち込みが激しい。一気に落ちてやめてしまいます。一方定型さんは、最初こそ適当に…という感じですが、その後あまり急降下することはありません。
つまり、凹凸さんは定型さんにくらべて、「限界支払用意」の減りが勢い良すぎなわけであります。
***
定型さんの成果へ近づける、つまり継続していくためは…急落する限界支払用意を、なんとか引き上げていかなければなりません。上記グラフであれば、
と思います。例えば、
・単純に良い気分
・ウォーキング中だけyoutubeで何か聞いていい
・ウォーキング後にお菓子を食べていい
・痩せて美しくなる
とかでしょうか。しかも
ということです。
***
「なんだ、絶望的じゃないか…」と思ったアナタ!いえいえ、
現在維持バイアスというものがあります。
まるめて言うと、人はこれまでの状況を変えたくない修正がある、ということです。そこに突っこんでしまえれば勝ちですよね。つまりウォーキング継続のノウハウとしては、
インセンティブを段階的に大きくしていって与え、
だましだまし現在維持バイアスへ持ち込む
ということになりますね。
***
こういうことを考えていると、輪が閉じた感じがして、私はとても幸せなのですw。
0コメント